紫外線対策のポイントって？

おそら

そういうことですね。一番簡単でしかも実用的なのは、やはり物理的にブロックすること。これは思った以上に有効で、ストッキングでも50％以上はカットできるんですよ。

おそら

帽子はつばがぐるりとあるタイプがオススメですね。つばの長さは７センチ以上で。

おそら

キャップタイプは顔の正面なら60％以上のUVをカットできるんですけどね。あと、帽子は目に入るUVも20～30％防ぐと言われています。目の保護は大切ですよ～。UVは水晶体を白く濁らせて白内障の原因になったりするので。

おそら

あ、色が濃くてもUVカットされていないと逆効果なんです。目のためには、色が薄くてUVカット加工済みの製品がベストかな。

おそら

濃い色のサングラスをかけると「暗い」ですよね。すると瞳孔が大きく開きます。そして、UVカット加工をしていないレンズはUV-Aをそのまま通してしまう...

おそら

そうですね... まず、黒か黒に近い濃い色の布だと約90％のUVをカットできます。濃い色は光を吸収しますから。

おそら

UVカット加工してあれば、薄い色でもそれなりに効果ありますよ。それと加工済みの布でも、織りの種類によってもまた違ってきますね～。

おそら

全く意味がないとも言えないけど... 目が詰まった生地の方が紫外線を通しにくいのは確かですね。

おそら

ポリエステルは結構効果が高いですよ。コットンとの混紡でもそれなりに効果があるから、夏はそちらがおすすめかな。シルクは... どうでしょう。ある程度は吸収すると思いますけど、過信は禁物ですね。でも濃い色で目の詰まった織り地なら、他の繊維と同じようにUVカット効果はあると思います。

おそら

赤ちゃんに日焼け止めが絶対ダメということはないんですよ。ただ、赤ちゃんの皮膚は本当に薄いし、少し合わない物を塗っただけでかぶれたりする。日焼け止めを落とす作業もお肌の負担になるかもしれないし... だから、あんまり余計なものは塗らない方が安心ですよ、ということなんです。

おそら

そうなりますね。それと午前10時～午後２時の紫外線ピーク時にはできるだけ外に連れ出さないこと。これはお母さんの日焼け対策でもあります。赤ちゃんを育てている時って自分のことなんか二の次になりがちですけど、妹さんのお肌も紫外線から守ってあげたいですよね。

おそら

大まかに言うと「吸収剤」は、UVを自らの中に取り込む。そして「散乱剤」は鏡のようにUVをはね返す、という違いですね。

おそら

うーん、一長一短ですね～。吸収剤を使った製品なら無色透明で白浮きしないし、塗り心地がなめらかで使い勝手が良くなります。欠点は、吸収できるUV量に限りがあること。そして、化粧品への配合にも上限があるので吸収剤だけではあまり強力なSPF値が出ない。それと、人によっては刺激になることもあるようです。

おそら

そうですね... たとえば熱に変換して放出とか、吸収剤自身の分子構造を一時的に変化させるためにUVエネルギーを使ってしまうとか。

おそら

変わるのは一時だけで、また元の形に戻るから大丈夫ですよ。でも、そういう風に分子構造が変化し続けると、そのうち元の形に戻れなくなるとか、吸収剤そのものが壊れる、なんてことはあります。

おそら

そういうことですね。一方、散乱剤そのものは化学変化を起こしません。構造も壊れにくいし、お肌の刺激になりにくいです。

おそら

ところがですねー、散乱剤には「白浮き」という欠点があるんですよ。散乱剤の二酸化チタンや酸化亜鉛って真っ白だから、塗ったときの見た目を考えると、配合できる上限ってどうしても出てくるんですよね。それと、ちょっとなめらかさにも欠けますね。

おそら

でしょう？ だからSPF50+など高い数値の日焼け止めは吸収剤と散乱剤を組み合わせたものがほとんどです。ただ白浮きに関しては最近かなり改良が進んできてるんですよ。

おそら

あ、そういう製品もありますね。あとは散乱剤の粒子を小さくするとか。50nm（ナノメートル）以下の微粒子だと通常の粒子（200～300nm）よりかなり透明感があるし、ＵＶ散乱効果も高いんですよ。

おそら

そうですね、確かにナノテクは100％安全とは言い切れていません。でも、白浮きが嫌だから日焼け止めを塗らないで紫外線を浴びる、これは相当に危いことなので...

おそら

確かにそれは悔しいかも（笑） それをふまえた上であえて言うなら... クリームタイプならパール２粒くらい。リキッドタイプなら１円硬貨２個分くらいでしょうか。製品に使用量の目安が書いてあるときは、その通りの量を使ってくださいね。

おそら

それはちょっと答えにくいです。SPFやPAって実験室で一定の条件の元で測って算出されたものなんだけど、実際に使われるときには当然、その条件から外れる。肌タイプや生活環境、１回当たりの使用量も人によって違うし... だから「１日にこれだけ」などはなかなか言い切れないんですよ。