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    <title>読んで美に効く基礎知識／お肌とコスメの科学</title>
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    <updated>2011-12-29T04:31:29Z</updated>
    <subtitle>研究者のサポートを得て石けん百貨がお送りするこのサイトでは、基本的な化粧品科学の知識を客観的な視点でまとめてご紹介していきます。皆さんのより良いコスメ選びの参考になりますように。</subtitle>
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    <title>界面活性剤 その2</title>
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    <published>2011-12-29T01:30:00Z</published>
    <updated>2011-12-29T04:31:29Z</updated>

    <summary>水に溶けてもイオンにならない非イオン性界面活性剤。便利な反面、気をつけたいことも...</summary>
    <author>
        <name>yuzu</name>
        
    </author>
    
        <category term="TOPPAGE" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
        <category term="化粧品の原料" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://cosme-science.jp/">
        <![CDATA[<h2 id="non‐ion">プラスにもマイナスにも傾きません<br />
非イオン（ノニオン）性界面活性剤</h2>

<p class="first">水に溶けてもイオンにならず、プラスマイナスどちらにも帯電しないのが<a href="../../words/ha/post-182.html">非イオン（ノニオン）性界面活性剤</a>です。とても種類が多く、使い道もさまざま。イオンに分かれないのでどのような<a href="../../words/ka/post-128.html">界面活性剤</a>とも自由に組み合わせることができ、<a href="../../words/na/post-137.html">乳化</a>剤、<a href="../../words/ka/post-140.html">可溶化</a>剤、増粘剤として、またマイルドな洗浄剤としても利用されます。</p>

<p>親油基（<a href="../../words/sa/post-55.html">脂肪酸</a>や<a href="../../words/a/post-153.html">高級アルコール</a>など）の種類を変えたり、親水基（多価アルコールや酸化エチレン）の種類や結合の度合いを変えたりすることにより、親油性・親水性どちらの性質を強く持つものも合成できる利点があります。</p>

<p>化粧品によく使われる非イオン性界面活性剤には以下のようなものがあります。</p>

<p class="first"><span class="red-bold" id="polyalcohol">1.多価アルコールエステル型</span><br />
グリセリン、プロピレングリコール、ソルビトールなどの多価アルコール（親水基）と脂肪酸（親油基）とを<a href="../../words/a/post-183.html">エステル結合</a>させた界面活性剤です。</p>

<ol class="normal-text m-l-35 ol-li-m-b-20">
<li><span>脂肪酸モノグリセリド</span><br /><br />
化粧品にはモノステアリン酸グリセリンが主に乳化剤として古くから用いられている。これを使うとW/O型（油の中に水が散らばるタイプ）の<a href="../../words/a/post-143.html">エマルション</a>ができるが、O/W型（水の中に油が散らばるタイプ）の乳化剤と組み合わせるとO/W型エマルションも作れる。<a href="../../words/sa/post-167.html">石鹸</a>や親水性の非イオン性界面活性剤を配合した<a href="../../words/sa/post-184.html">自己乳化</a>型の脂肪酸モノグリセリドもある。</li>
<li><span>プロピレングリコール脂肪酸エステル</span><br /><br />
石油系の界面活性剤で、W/O型の乳化剤として利用される。これひとつだけだと乳化力が弱いが、O/W型乳化剤と併用するとさらりとよく伸びるエマルションが作れる。脂肪酸モノグリセリドと同じく、これにも自己乳化型のタイプがある。</li>
<li><span>ソルビタン脂肪酸エステル</span><br /><br />
乳化剤として使われる界面活性剤。これひとつだけで用いられることはほとんどなく親水性の界面活性剤と組み合わせることがほとんど。脂肪酸の種類によってさまざまな<a href="../../words/english/hlb.html">HLB</a>値のものが作れる。<br />
<br />
 ソルビタンはソルビトールというアルコールから水分子（H<span class="font-size-62">2</span>O）が取れたもの。<a href="../../words/ha/post-163.html">ヒドロキシル基（水酸基）</a>を4個持っていて、ヒドロキシル基に脂肪酸が1個ついたモノエステル、2個ついたジエステル、3個ついたトリエステルの3種類が化粧品原料として利用される。親油性の強さはモノエステル<ジエステル<トリエステル、となる。4つ目のヒドロキシル基に脂肪酸がついたテトラエステルもあるが、これは親油性が強すぎるため化粧品原料にはほとんど使われない。</li>
<li><span>ショ糖脂肪酸エステル</span><br /><br />
人体にも無毒で無刺激とされ、食品添加物としても使われている界面活性剤。口紅、シャンプー、ハミガキなどに使われる。ショ糖とは砂糖の主成分で、ヒドロキシル基を8個も持っておりほかの多価アルコールに比べて親水性が強い。そのため、ショ糖脂肪酸エステルは脂肪酸の種類と結合モル数を変えることにより、親油性の強いものから親水性の強いものまで幅広く合成ができる。<br />
<br />
 後に述べる酸化エチレン縮合物も親水性だが、ショ糖脂肪酸エステルは酸化エチレン縮合物と違って<a href="../../words/ka/post-188.html">曇天（くもりてん）</a>がないので温度によって乳化力が損なわれることがない。また、泡立ちも少ないのでクリームや乳液を作って容器に詰めるときに作業がしやすいというメリットもある。</li>
<li><span>アルキルグルコシド</span><br /><br />
分子構造の中に炭素が8～18個あるアルキル基を持つ<a href="../../words/a/post-153.html">アルコール</a>と、グルコースとの反応によってできる界面活性剤。泡立ちがよいのでシャンプーなどによく使われるようになってきた。人体に刺激が少なく、環境中で生分解されやすいといわれる。</li>
</ol>

<p class="first"><span class="red-bold" id="ethyleneoxide">2.酸化エチレン付加型界面活性剤</span><br />
脂肪酸や高級アルコールなどの活性水素を持つ物質（親油基）に、<a href="../../words/sa/post-193.html">酸化エチレン</a>（親水基）を数モル～数百モルつなげて作る界面活性剤です。酸化エチレンは石油由来のナフサから精製したエチレンに酸素をつなげたもので、強力な殺菌剤としても知られます。また、<a href="../../words/english/prtr.html">PRTR法</a>による第一種指定化学物質でもあります。<br />
<br />
 　親油基が植物性の脂肪酸やアルコールのものは「植物性乳化ワックス」などの名称で手作り化粧品用乳化剤として販売されたり、「自然派」化粧品の原料に使われたりしています。ですが、この界面活性剤の親水基を形づくる酸化エチレンは完全な石油由来物質です。そのような界面活性剤を「自然派」「植物性」と呼ぶのは適切ではありません。</p>

<ol class="normal-text m-l-35 ol-li-m-b-20">
<li><span>高級アルコール酸化エチレン縮合物</span><br /><br />
石油系界面活性剤のひとつ。一般には<a href="../../words/ha/post-195.html">ポリオキシエチレンアルキルエーテル（AE）</a>と呼ばれている。高級アルコールのうち、炭素を12～18個持つものに酸化エチレンをつなげたもの。つなげる酸化エチレンのモル数が多いほど水となじみやすくなる。PRTR法による第一種指定化学物質。<br />
<br />
 高級アルコールと酸化エチレンは、化学的な性質が安定している。よって、このふたつの組み合わせは酸、アルカリ、加熱などの条件下でも加水分解されにくく一定の品質を長く保つことができる。化粧品の表示名称では「～レス」または「<a href="../../words/english/peg.html">ＰＥＧ</a>」という文字が入っているものが多い（例外もある）。<br />
<br />
高級アルコール酸化エチレン縮合物の例<br />
<table>
	<tr>
		<th>もとの名称</th>
		<th>表示名称</th>
	</tr>
	<tr class="tr-odd">
		<td>ポリオキシエチレンオレイルエーテル</td>
		<td>オレス－○</td>
	</tr>
	<tr>
		<td>ポリオキシエチレンステアリルエーテル</td>
		<td>ステアレス－○</td>
	</tr>
	<tr class="tr-odd">
		<td>ポリオキシエチレンオクチルドデシルエーテル</td>
		<td>オクチルドデセス－○</td>
	</tr>
	<tr>
		<td>ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル</td>
		<td>オクトキシノール－○</td>
	</tr>
</table>
※○:酸化エチレンがどのくらいつながっているか（重合度）を示す数字が入る</li>
<li><span>脂肪酸の酸化エチレン縮合物</span><br /><br />
石油系界面活性剤のひとつで、<a href="../../words/ka/post-145.html">クリーム</a>、<a href="../../words/na/post-144.html">乳液</a>などの乳化剤として用いられる。脂肪酸に酸化エチレンをつなげたもので、一般的には「<a href="../../words/ha/post-196.html
">ポリエチレングリコール脂肪酸エステル</a>」と呼ばれる。化粧品の表示名称では「ＰＥＧ－○」という文字が入っているものが多い。<br />
<br />
 ステアリン酸やオレイン酸といった親油基に酸化エチレン（親水基）を8～12モル付加すると、自分で自分を乳化するようになる（自己乳化性）。通常、油性原料と水性原料を乳化させるためには乳化剤のほかに強いかくはん力が必要だが、自己乳化性の強い乳化剤を使うとそれほど強い力を加えなくても乳化がおきやすくなる。酸化エチレンが20モル程度になると乳化する力は落ちるが、その代わりに可溶化力が強くなる。<br />
<br />
脂肪酸の酸化エチレン縮合物の例<br />
<table>
	<tr>
		<th>もとの名称</th>
		<th>表示名称</th>
	</tr>
	<tr class="tr-odd">
		<td>モノオレイン酸ポリエチレングリコール</td>
		<td>オレイン酸ＰＥＧ－○</td>
	</tr>
	<tr>
		<td>モノステアリン酸ポリエチレングリコール</td>
		<td>ステアリン酸ＰＥＧ－○</td>
	</tr>
	<tr class="tr-odd">
		<td>モノラウリン酸ポリエチレングリコール</td>
		<td>ラウリン酸ＰＥＧ－○</td>
	</tr>
</table>
※○:酸化エチレンがどのくらいつながっているか（重合度）を示す数字が入る</li>
<li><span>ソルビタン脂肪酸エステル酸化エチレン縮合物</span><br /><br />
石油系界面活性剤のひとつ。乳化剤として利用されることが多いが、食品添加物として使われるものもある。植物由来の界面活性剤<a href="../../words/sa/post-186.html">ソルビタン脂肪酸エステル</a>（親油性）に酸化エチレン約20分子を結合させて親水性にしたものが代表的だが、酸化エチレンが20分子ではないものも多数ある。<br />
<br />
 「<a href="../../words/ha/post-198.html">ポリソルベート</a>○」や「<a href="../../words/english/tween.html">Ｔｗｅｅｎ</a>○」と表示されることが多い。現在化粧品に使われているのは○が２０、２１、４０、６０、６１、６５、８０、８１、８５のもの。なお、２０、６０、６５、８０は2008（平成20）年より食品添加物になっている。なお、中には表示名称が「ポリソルベート」ではなく、「ＰＥＧ－○ソルビタン」となるものもある。<br />
<br />
ソルビタン脂肪酸エステル酸化エチレン縮合物の例<br />
<table>
	<tr>
		<th class="width-310">もとの名称</th>
		<th>表示名称</th>
	</tr>
	<tr class="tr-odd">
		<td>モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン</td>
		<td>ポリソルベート２０</td>
	</tr>
	<tr>
		<td>モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン</td>
		<td>ポリソルベート６０</td>
	</tr>
	<tr class="tr-odd">
		<td>トリステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン</td>
		<td>ポリソルベート６５</td>
	</tr>
	<tr>
		<td>モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン</td>
		<td>ポリソルベート８０</td>
	</tr>
	<tr class="tr-odd">
		<td>モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン（６Ｅ．０．）</td>
		<td>オレイン酸ＰＥＧ－６ソルビタン</td>
	</tr>
</table></li>
<li><span>脂肪酸アルキロールアミド</span><br /><br />
石油系界面活性剤のひとつ。シャンプーの増粘剤や泡安定剤としてよく用いられる界面活性剤。少し配合するだけで強い粘りが出て泡が安定し、洗浄力も増す。乳化剤としてはほとんど利用されず、「洗う」ための製品に配合されることがほとんど。<br />
<br />
 脂肪酸（親油基）とアルキロールアミン（親水基）がアミド結合してできる。このアミド結合はエステル結合より加水分解されにくく、一定の品質を長く保てる。脂肪酸（親油基）にはヤシ油脂肪酸、ラウリン酸、ステアリン酸などがよく使われる。アルキロールアミン（親水基）は酸化エチレンとアンモニアから合成される。化粧品原料としてはモノエタノールアミン、ジエタノールアミン、イソプロパノールアミンが用いられる。表示名称は「～ミド」という形が多い。<br />
<br />
脂肪酸アルキロールアミドの例<br />
<table>
	<tr>
		<th>もとの名称</th>
		<th>表示名称</th>
	</tr>
	<tr class="tr-odd">
		<td>ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド</td>
		<td>コカミドＤＥＡ</td>
	</tr>
	<tr>
		<td>ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド</td>
		<td>コカミドＭＥＡ</td>
	</tr>
	<tr class="tr-odd">
		<td>ラウリン酸モノイソプロパノールアミド</td>
		<td>ラウラミドＭＩＰＡ</td>
	</tr>
</table></li>
<li><span>ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンブロック共重合体</span><br /><br />
石油系界面活性剤のひとつ。酸化プロピレンをいくつもつなげたポリプロピレングリコール（親油基）に、酸化エチレン（親水基）をつなげてできたもの。ポリプロピレングリコールも酸化エチレンもつなげる分量を自由に変えることができるので親油性の強いものから親水性の強いものまでさまざまな性質のものを作りだすことができる。<br />
<br />
 乳化力、可溶化力が優れているのでクリームや乳液作りに、また化粧水に香料や薬剤などを可溶化する目的でも使われる。ほかの界面活性剤に比べて分子量が大きいので角層に入り込みにくく、皮膚刺激は少ないといわれる。表示名称は「<a href="../../words/ha/post-202.html">ポロキサマー</a>○」という形。（例：ポロキサマー１０５、ポロキサマー１２４）<br />
<br />
 ハミガキの発泡剤としても使われるが、この成分によって<a href="../../words/a/post-201.html">アナフィラキシーショック</a>が引きおこされるケースが数件報告された。そのため、2003（平成15）年3月より、この成分を含んでいる<a href="../../words/a/post-132.html">医薬部外品</a>（薬用ハミガキやマウスウォッシュ、薬用石鹸など）は容器に成分名を明記し、じんましんや息苦しさなどアレルギーに対する注意書きも表示することが義務化された。</li>
</ol>

<p class="first">今回はステロール類や脂肪酸エステル類、そして界面活性剤について見てきました。それにしても、界面活性剤の種類の多さには驚かされます。イオン性、非イオン性、石鹸、植物性、石油系...... そんな界面活性剤や界面活性剤入りの化粧品と上手に付きあうためにはどんなことに気をつければよいのでしょうか？</p>

<p class="link"><a href="../../column/3000cosmetics/3040x01.html">おしえて！おそらさん 界面活性剤を使った化粧品、何をどう選べばよい？</a></p>]]>
        <![CDATA[<div class="text01">]]>
    </content>
</entry>

<entry>
    <title>界面活性剤 その1</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://cosme-science.jp/3000cosmetics/3030cosme-materials/3040b.html" />
    <id>tag:cosme-science.jp,2011://8.2160</id>

    <published>2011-12-29T01:20:00Z</published>
    <updated>2011-12-29T03:21:15Z</updated>

    <summary>陰イオン性・陽イオン性・両性。それぞれの特性を生かして活躍するイオン性界面活性剤について。</summary>
    <author>
        <name>yuzu</name>
        
    </author>
    
        <category term="TOPPAGE" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
        <category term="化粧品の原料" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://cosme-science.jp/">
        <![CDATA[<p class="first"><a href="../../words/ka/post-128.html">界面活性剤</a>は<a href="../../words/ka/post-134.html">化粧品</a>にとってももっとも大事な原料のひとつ。顔や体の汚れを洗い流す、<a href="../../words/na/post-137.html">乳化</a>・<a href="../../words/ha/post-138.html">分散</a>・<a href="../../words/ka/post-140.html">可溶化</a>の作用で化粧品の使用感をよくするなど、さまざまな場面で活躍しています。</p>

<p>界面活性剤は、分子の中に水となじみやすい親水性の部分（親水基）と、油となじみやすい親油性の部分（親油基）両方を持っているため、水と油をなじませることができます。このような分子のことを両親媒性分子と呼びます。</p>

<p>界面活性剤には2種類あります。ひとつ目は、水に溶けたときに電離してイオンになる「<a href="../../words/a/post-171.html">イオン性界面活性剤</a>」。ふたつ目は、水に溶けてもイオンにならない「<a href="../../words/ha/post-182.html">非イオン（ノニオン）性界面活性剤</a>」です。そして、イオン性界面活性剤はさらに3種類に分けられます。その分け方のポイントは、親水基の性質。親水基がマイナスに帯電するのが「<a href="../../words/a/post-172.html">陰イオン（アニオン）性界面活性剤</a>」、プラスに帯電するのが「<a href="../../words/ya/post-176.html">陽イオン（カチオン）性界面活性剤</a>」、そして陰イオンと陽イオンどちらにも電離することができるのが「<a href="../../words/ra/post-181.html">両性界面活性剤</a>」となります。</p>

<table class="table-3040b">
	<tr>
		<td rowspan="3" class="cell-01">イオン性界面活性剤</td>
		<td class="cell-02">陰イオン（アニオン）性界面活性剤</td>
		<td>水に溶けたとき電離して親水基がマイナスに帯電</td>
	</tr>
	<tr>
		<td class="cell-02">陽イオン（カチオン）性界面活性剤</td>
		<td>水に溶けたとき電離して親水基がプラスに帯電</td>
	</tr>
	<tr>
		<td class="cell-02">両性界面活性剤</td>
		<td>周りがアルカリ性なら親水基がマイナスに帯電して陰イオン性に、周りが酸性なら親水基がプラスに帯電して陽イオン性になる。</td>
	</tr>
	<tr>
		<td class="cell-01">非イオン（ノニオン）性界面活性剤</td>
		<td class="td-empty cell-02">-</td>
		<td>水に溶けてもイオンにならず、帯電しない</td>
	</tr>
</table>

<p>界面活性剤はとてもたくさんあり、同じ種類の界面活性剤でも使い道が異なっていることも少なくありません。そのため、ほかの原料の解説とは少し形式が違いますが、まずは界面活性剤の配合目的と効果効能を先に書き、種類ごとの名称やはたらきなどは後で詳しくご紹介することにしましょう。</p>

<p class="first m-b-00"><span class="red-bold">●界面活性剤の配合目的と効果効能</span></p>

<ol class="normal-text m-l-20">
<li>水溶性原料と油溶性原料を混ぜて<a href="../../words/ka/post-145.html">クリーム</a>や<a href="../../words/na/post-144.html">乳液</a>タイプの化粧品を作る（乳化）</li>
<li>化粧水やヘアケア製品などに、色素や有効成分を溶かし込む（可溶化）</li>
<li>カラーメイクアイテムに顔料などの粉体を分散させる（分散）</li>
<li>顔や体、髪などの汚れを浮かせて洗い流す（洗浄）</li>
<li>浴用剤や洗顔剤などがよく泡立つようにする（発泡・起泡）</li>
<li>ほお紅やフェイスパウダーなど粉状のアイテムをしっとりとさせ粉飛びを抑える</li>
<li>静電気を防ぐ</li>
<li>製品中で雑菌類が増えるのを抑える</li>
<li>ヘアケアアイテムに配合され、髪に塗布したときにツルツルした感じを与える</li>
</ol>

<p class="first">※界面活性剤の乳化・分散・可溶化作用について詳しくは、「<a href="../../3000cosmetics/3020surfactant/3020.html">化粧品と界面活性剤</a>」を参照のこと。</p>

<h2 id="anion">界面活性剤といえば、まずはコレ<br />
陰イオン（アニオン）性界面活性剤</h2>

<p class="first"><a href="../../words/a/post-172.html">陰イオン（アニオン）性界面活性剤</a>は、水に溶けて電離したときに親水基の部分がマイナス（陰性）の電気を帯びるもので、私たちがもっともよく消費する界面活性剤です。衣類やお皿、体などを洗う洗浄剤として、また化粧品作りでは乳化剤、分散剤、可溶化剤として利用されます。</p>

<p>化粧品によく使われる陰イオン性界面活性剤には以下のようなものがあります。</p>

<p class="first"><span class="red-bold">1.高級脂肪酸石鹸</span><br />
いわゆる「<a href="../../words/sa/post-173.html">石鹸</a>」で、陰イオン性界面活性剤の代表格。古代ローマの時代からすでに洗浄剤として利用されていました。石鹸以外の界面活性剤（合成界面活性剤）と比べて生分解が格段に早いので環境への負荷が低く、<a href="../../words/english/prtr.html">PRTR法</a>による監視も必要なしとされています。ステアリン酸やオレイン酸などの<a href="../../words/ka/post-154.html">高級脂肪酸</a>と強アルカリが反応してできたもので、アルカリに水酸化ナトリウムを使うとナトリウム石鹸（固形）が、水酸化カリウムを使うとカリウム石鹸（液体）ができます。洗浄剤としてのほか、乳化剤・乳化助剤としても使われます。</p>

<p>水酸化ナトリウムや水酸化カリウムの代わりに、アルカリ性アミノ酸のアルギニンやリジンを使ったものを「アミノ酸石鹸」と称することがあり、そのような名前で販売される製品もあります。ですが、「高級脂肪酸石鹸」といえば通常はナトリウム石鹸、カリウム石鹸のことを指します。</p>

<p class="first"><span class="red-bold">2.高級アルコール硫酸エステル塩（AS）</span><br />
1928年にドイツのベーメ社によって開発された合成界面活性剤で、世界初の家庭用合成洗剤の原料になりました。天然の動植物<a href="../../words/ya/post-150.html">油脂</a>から作られた高級アルコールに濃硫酸を作用させて作られます。低温でよく溶け、泡立ちがよいのでハミガキやシャンプーによく使われます。PRTR法による第一種指定化学物質。</p>

<p class="first"><span class="red-bold">3.アルキルエーテル硫酸エステル塩（AES）</span><br />
石油系界面活性剤のひとつで、<a href="../../words/ka/post-175.html">AS</a>に比べて皮膚や粘膜への刺激が少ないとされます。シャンプーやボディソープに利用され、特にシャンプーにはAS以上によく使われています。アルキル基（親油基）が長いものは乳化剤として、アルキル基が短いものは低温でもよく水に溶けて泡立ちがよいのでシャンプーのベース素材やハミガキの発泡剤として利用されます。PRTR法による第一種指定化学物質。</p>

<p class="first"><span class="red-bold">4.Ｎ－アシルグルタミン酸塩</span><br />
グルタミン酸と<a href="../../words/sa/post-55.html">脂肪酸</a>が結合したアシルグルタミン酸を塩基（アルカリ）で中和したもの。pH5.4～7程度で皮膚や粘膜に対して刺激が少なく、「アミノ酸系」洗浄料として、シャンプーや洗顔料、ボディソープなどに幅広く使われています。pHを下げ、刺激を少なくする目的で、高級脂肪酸石鹸に混ぜるという使い方もされています。</p>

<p>グルタミン酸に結合させる塩基や脂肪酸の種類によってpHや起泡性といった性質が少しずつ異なります。たとえばモノナトリウム塩の水溶液はよく泡立つうえに皮膚や粘膜に刺激が少ないので、ベビー用や皮膚炎患者用の石鹸にも配合されます。ジナトリウム塩はモノナトリウム塩よりpHが高くなりますが、モノナトリウム塩と一緒に洗顔クリームやボディソープなどに配合されます。そのほか、カリウム塩、トリエタノールアミン塩が洗浄目的で使われています。</p>

<p class="first"><span class="red-bold">5.リン酸エステル塩</span><br />
洗顔料やシャンプーなどによく使われる界面活性剤。高級アルコールや、そのポリオキシエチレン誘導体にリン酸基（H<span class="font-size-62">2</span>PO<span class="font-size-62">4</span>-）を付け加えて作ります。リン酸エステル塩にはモノエステル、ジエステル、トリエステルの3種類がありますが、一番水に溶けやすいのはモノエステルで、化粧品に配合されるのも多くはこれです。</p>

<p class="first">中性なので、アルカリ性の石鹸や洗剤よりも肌への刺激が少ないとされ、「マイルドでお肌にやさしい」と宣伝される製品によく配合されています。ですが、リンは植物の三大栄養素のひとつ。河川への排出が増えると赤潮や青潮などの富栄養化問題が懸念されます。（<a href="http://www.live-science.com/bekkan/intro/fueiyou.html" target="blank">石鹸百科「合成洗剤と富栄養化」<img src="../../img/icon_newwin.gif" alt="別ウィンドウで開きます" class="iconewin" border="0" height="10" width="12"></a>参照）</p>]]>
        <![CDATA[<div class="text01">
<h2 id="cation">得意技はリンス&殺菌<br />
陽イオン（カチオン）性界面活性剤</h2>

<p class="first">水に溶けて電離したときに、親水基の部分がプラス（陽性）の電気を帯びるのが<a href="../../words/ya/post-176.html">陽イオン（カチオン）性界面活性剤</a>です。マイナスに帯電する陰イオン性界面活性剤とは逆なので「逆性石鹸」とも呼ばれます。陰イオン性界面活性剤のような乳化・分散・可溶化、洗浄の力はほとんどありません。化粧品での主な使い道はヘアリンス、コンディショナーなどですが、そのほかに殺菌剤としても利用されます。</p>

<p>毛髪や細菌の体はマイナスに帯電するタンパク質やセルロースが主成分です。そこにプラスに帯電した陽イオン性界面活性剤が近づくと、プラスとマイナスが引きあって毛髪や細菌の表面が陽イオン性界面活性剤で被われます。被われた表面はその性質が変わり、その結果、毛髪ならツルッとした手ざわりになり、細菌なら体表面が変質して破壊（殺菌）されるのです。</p>

<p>化粧品によく使用される陽イオン性界面活性剤には、以下のようなものがあります。</p>

<p class="first m-b-00"><span class="red-bold">1.塩化アルキルトリメチルアンモニウム</span><br />
ヘアリンスやヘアトニック、デオドラント製品などに配合される。PRTR法による第一種指定化学物質。</p>

<p class="first m-b-00"><span class="red-bold">2.塩化ジアルキルジメチルアンモニウム</span><br />
ヘアリンスやヘアトニック、デオドラント製品などに配合される。</p>

<p class="first m-b-00"><span class="red-bold">3.塩化ベンザルコニウム</span><br />
薬用石鹸などに殺菌成分として配合されることが多い。頭皮に刺激があるのでヘアリンス向きではない。</p>]]>
    </content>
</entry>

<entry>
    <title>ステロール類・脂肪酸エステル類</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://cosme-science.jp/3000cosmetics/3030cosme-materials/3040a.html" />
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    <published>2011-12-29T01:10:00Z</published>
    <updated>2011-12-28T14:05:30Z</updated>

    <summary>ステロール類と脂肪酸エステル類の種類と使用目的。このふたつ、意外に身近な物質でした。</summary>
    <author>
        <name>yuzu</name>
        
    </author>
    
        <category term="TOPPAGE" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
        <category term="化粧品の原料" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://cosme-science.jp/">
        <![CDATA[<h2>細胞間脂質に含まれるステロール<br />
お肌のうるおいアップに貢献します</h2>

<p class="first"><a href="../../words/sa/post-168.html">ステロール</a>は、別名ステリンまたはステロイドアルコールともいいます。<a href="../../words/sa/post-1.html">角層細胞間脂質</a>として皮膚の中に単独で（遊離）または酸と結びついた<a href="../../words/a/post-162.html">エステル</a>の状態で存在している親油性の物質で、お肌のうるおい保持に大きく役立っています。また、細胞機能を調節したり代謝に係わる情報を伝えたりする役目も担っています。</p>

<p>動物性と植物性の2種類があり、そのうち動物性のものは動物ステロール（zoo sterol）と呼ばれます。動物ステロールの代表は<a href="../../words/ka/post-57.html">コレステロール</a>。血液の健康やダイエットなどの話題でおなじみですね。</p>

<p><a href="../../words/ka/post-134.html">化粧品</a>に配合されるコレステロールは、<a href="../../words/ra/post-169.html">ラノリン</a>から採取されたものがほとんど。クリームや乳液、ヘアケア製品などの乳化助剤としてよく使われます。また、人の胆石から発見されたジヒドロコレステロールは歯周病予防に効果があり、薬用ハミガキに配合されています。</p>

<p>一方、植物の体にあるステロールは植物ステロール（phytosterol）と呼ばれます。phytoというのはギリシャ語で「植物」のこと。代表的なものにシトステロールがあります。化粧品原料としての植物ステロールは、麦芽油、大豆油、トウモロコシ油、綿実油などから取れます。化学構造やはたらきがコレステロールに似ているので、コレステロールの代用品として用いられます。</p>

<p><a href="../../words/ka/post-134.html">化粧品</a>に使われる代表的なステロールには、以下のようなものがあります。</p>

<p class="first"><span class="red-bold">●植物性</span><br />
フィトステロール</p>

<p class="first"><span class="red-bold">●動物性</span><br />
コレステロール、ジヒドロコレステロール</p>

<p class="first m-b-00"><span class="red-bold">●ステロールの配合目的と効果効能</span></p>

<ol class="normal-text m-l-20">
<li>乳化助剤になる（これ単独ではそれほど強い乳化力はない）</li>
<li>細胞間脂質のはたらきを補い、皮膚の水分量を保つ</li>
<li>皮膚に柔らかさと弾力性を与える</li>
</ol>]]>
        <![CDATA[<div class="text01">
<h2 id="fattyacidesters">実は「油脂」もこの仲間<br />
脂肪酸エステル</h2>

<p class="first"><a href="../../words/sa/post-170.html">脂肪酸エステル</a>というのは<a href="../../words/sa/post-55.html">脂肪酸</a>と<a href="../../words/a/post-153.html">アルコール</a>が結合してそこから水が取れてできる物質のことです。と、いきなりいわれても何のことやらよく分からないかもしれません。でも、私たちはほぼ毎日、脂肪酸エステルのお世話になっているんですよ。なぜかといえば、オリーブ油や牛脂といった「<a href="../../words/ya/post-150.html">油脂</a>」の主成分が脂肪酸エステルだから。油脂の主成分<a href="../../words/ta/post-53.html">トリグリセリド</a>は、多価アルコールの一種グリセリンに<a href="../../words/ka/post-154.html">高級脂肪酸</a>が3個結合したエステルなんです。この「高級脂肪酸+多価アルコール」の脂肪酸は化粧品原料としてもっとも多く使われるもののひとつでもあります。</p>

<p>もちろん、脂肪酸エステルは油脂だけではなくさまざまな種類があります。構造や分子量などによって性質やはたらきが大きく違うので、その使い道も多岐にわたっています。保湿剤や溶剤として化粧品や外用医薬品に配合されることが多いのですが、多価アルコールと脂肪酸が結合したものは<a href="../../words/ka/post-128.html">界面活性剤</a>として利用されるものもあります。</p>

<p>化粧品に使われる代表的な脂肪酸エステルには、以下のようなものがあります。表記は化粧品の表示名称で統一しています。カッコ内はその成分の「元の」または「一般的な」名称です。</p>

<p class="first"><span class="red-bold">●高級脂肪酸+低級アルコールのエステル</span><br />
リノール酸エチル、ミリスチン酸イソプロピル、ラノリン脂肪酸イソプロピル</p>

<p class="first"><span class="red-bold">●高級脂肪酸+高級アルコールのエステル</span><br />
ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、オレイン酸デシル、オレイン酸オクチルドデシル、ネオデカン酸オクチルドデシル（ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル）、エチルヘキサン酸セチル（イソオクタン酸セチル）、パルミチン酸セチル</p>

<p class="first"><span class="red-bold">●高級脂肪酸と多価アルコールのエステル</span><br />
トリミリスチン酸グリセリン、トリ（カプリル・カプリン酸）グリセリル、ジオレイン酸プロピレングリコール、トリイソステアリン（トリイソステアリン酸グリセリン）、トリオクタノイン（トリオクタン酸グリセリン）</p>

<p class="first"><span class="red-bold">●その他</span><br />
乳酸セチル、乳酸ミリスチル、リンゴ酸ジイソステアリル、ステアリン酸コレステリル、イソステアリン酸コレステリル、ヒドロキシステアリン酸コレステリル</p>

<p class="first m-b-00"><span class="red-bold">●脂肪酸エステルの配合目的と効果効能</span></p>

<ol class="normal-text m-l-57">
<li>油溶性の原料が油相にうまく溶け込めるよう作用したり、油溶性原料同士をなじみやすくしたりする</li>
<li>肌の上でなめらかによく伸びるよう製品の使い心地を向上させる</li>
<li>色素などの特殊成分を溶かし込む</li>
<li>香料の香りを長く保つ</li>
<li>肌や毛髪に柔らかさやなめらかさ、うるおいを与える</li>
<li>油性の化粧品に通気性を与え、肌に塗ったときの感触をよくする</li>
</ol>]]>
    </content>
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    <title>高級脂肪酸・高級アルコール</title>
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    <published>2011-09-30T17:33:57Z</published>
    <updated>2011-09-30T17:35:28Z</updated>

    <summary>高級脂肪酸と高級アルコールの種類と使用目的など。高級＝上等、ではないって知ってました？</summary>
    <author>
        <name>yuzu</name>
        
    </author>
    
        <category term="TOPPAGE" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
        <category term="化粧品の原料" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://cosme-science.jp/">
        <![CDATA[<h2 id="#higher_fatty_acid">石鹸の原料としてもおなじみ<br />
高級脂肪酸の特徴</h2>

<p class="first"><a href="../../words/sa/post-55.html">脂肪酸</a>は天然の<a href="../../words/ya/post-150.html">油脂</a>や<a href="../../words/ra/post-152.html">ロウ</a>の主要成分のひとつ。化学式ではRCOOHで表されます。天然の油脂やロウを<a href="../../words/ka/post-86.html">加水分解</a>
して作りますが、化学的に合成されたものもあります。化粧品に利用されるのは、主に「<a href="../../words/ka/post-154.html">高級脂肪酸</a>」と呼ばれるもの。これは、分子の中に炭素を12個以上持っている脂肪酸のことです。炭素数が10以下だと<a href="../../words/ta/post-155.html">低級脂肪酸</a>となり、こちらは化粧品にあまり利用されません。<a href="#note01">（注1）</a></p>

<p>低級脂肪酸が化粧品にあまり使われないのは、お肌に刺激があるから。脂肪酸というものは炭素数が少なくなるにつれ、その性質が油というよりは酢酸（酢に含まれる酸っぱさの成分）に近くなってゆきます。そうなると少し水となじみやすくなり、汗と混ざって肌に触れ、刺激になるといわれています。高級脂肪酸にはそのような刺激性がないので使いやすいのですね。でも、低級脂肪酸もアルコールと結合させたエステルという形でなら化粧品原料になることもあります。</p>

<p>そのほか、高級脂肪酸の中でも分子の中に<a href="../../words/ha/post-59.html">不飽和結合</a>があるかないか、あるとしたらいくつあるのか、分子の中に<a href="../../words/ha/post-163.html">ヒドロキシル基</a>（<a href="../../words/ha/post-163.html">水酸基</a>、-OH）があるかどうかなど、条件によって性質は変わり、使い方も違ってきます。たとえばエイコサペンタエン酸（EPA）やドコサヘキサエン酸（DHA）。サプリメントでも人気の魚油に含まれる高級脂肪酸ですが、どちらも分子の中に不飽和結合を5個以上持っている高度不飽和脂肪酸です。そのため、空気に触れるとたちまち酸化しはじめます。このような脂肪酸は魚油という形で化粧品原料になることはあっても、脂肪酸そのままの形で使われることはまずありません。</p>

<p>化粧品に使われる代表的な高級脂肪酸類には以下のようなものがあります。</p>

<p class="first"><span class="red-bold">●飽和脂肪酸（不飽和結合がない）</span><br />
ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸(ステアリン酸の異性体)、ヒドロキシステアリン酸</p>

<p class="first"><span class="red-bold">●不飽和脂肪酸（不飽和結合がある）</span><br />
オレイン酸、リノール酸、ウンデシレン酸</p>

<p class="first m-b-00"><span class="red-bold">●高級脂肪酸の配合目的と効果効能</span></p>

<ol class="normal-text m-l-20">
<li>油溶性成分のひとつとして、肌や毛髪に柔らかさ・なめらかさを与える</li>
<li>石鹸の原料になり、肌を清潔に保つ</li>
<li>クリームや乳液を作るとき、アルカリ剤と一緒に配合されることで乳化剤の役割をはたす（<a href="http://cosme-science.jp/column/3000cosmetics/3020x01.html">おしえて！おそらさん「界面活性剤はどんなものに使われているの？」</a>「反応乳化」の部分を参照のこと）<br />
※これらのほか、エステル油や<a href="../../words/ka/post-128.html">界面活性剤</a>の原料（親油基）として使われるなど、化粧品の「原料」を作るときにも脂肪酸は欠くことのできない成分です。</li>
</ol>

<p class="notes" id="note01">注1　炭素数11のように炭素数が奇数の脂肪酸は自然界にわずかしか存在せず、高級低級を区別するときにも考慮されない。ただ、炭素を奇数個持った脂肪酸を化学的に合成することはできる。</p>

<h2>油性原料の高級アルコール<br />
水にもほんの少し、なじみます</h2>

<p class="first">分子の中に炭素を6個以上持ち、かつヒドロキシル基（-OH）をひとつ持っている（一価）<a href="../../words/a/post-153.html">アルコール</a>
のことを<a href="../../words/a/post-153.html">高級アルコール</a>と呼びます。脂肪酸と同じく古くから化粧品作りに利用され、特にクリームや乳液には欠かせない原料です。天然油脂を原料とする脂肪アルコールと、石油化合物を<a href="../../words/sa/post-166.html">出発原料</a>として合成された、合成アルコールの2種類に大きく分けられます。</p>

<p>同じアルコールでも、エタノールやグリセリンは<a href="../../words/a/post-153.html">低級アルコール</a>と呼ばれます。こちらは高級アルコールと違って親水性。エタノールは手作り化粧品に精油などを溶かし込む溶媒として利用されることもありますが、実は親油性はそんなに強くないんです。また、グリセリンはほとんど油となじみません。これは、低級アルコールが炭素を5個までしか持っていないのが主な原因。一般に、物質というものは炭素数が増えるほど水の性質から離れてゆきます。炭素数の多い高級アルコールが親油性で、炭素数の少ない低級アルコールが親水性なのはこのためです。</p>

<p>ただ、高級アルコールにまったく親水性がないかというと、そうでもありません。その証拠に、高級アルコールは<a href="../../words/na/post-137.html">乳化剤</a>をサポートする乳化助剤としてよく利用されるのです。炭素数が多くて水には溶けないはずなのに、なぜでしょう？ その答えは「ヒドロキシル基」にあります。</p>

<p>ヒドロキシル基の構造は「OH」。これは水の「H<span class="font-size-62">2</span>O」とよく似ていますね。物質は、分子構造が似ているもの同士はなじみやすいという性質があります。つまりヒドロキシル基を持っている物質は全体的には油性でも、OHの部分にだけは、ほんの少し、親水性があるんですね。そのため、高級アルコールも本格的な乳化はできませんが、乳化剤のサポートくらいはできるというわけです。</p>

<p>化粧品に使われる代表的な高級アルコールには以下のようなものがあります。（カッコ内は原料）</p>

<p class="first"><span class="red-bold">●脂肪アルコール</span><br />
ラウリルアルコール（ヤシ油）、セタノール（セチルアルコールのこと）（マッコウクジラ油）、セテアリルアルコール（セトステアリルアルコールのこと）（マッコウクジラ油）、ステアリルアルコール（鯨ロウやマッコウクジラ油）、オレイルアルコール（マッコウクジラ油）、ベヘニルアルコール（ナタネ油）、ラノリンアルコール（ラノリン）</p>

<p class="first"><span class="red-bold">●合成アルコール</span><br />
ヘキシルデカノール、オクチルドデカノール、イソステアリルアルコール<br />
※合成アルコールは合成の過程が複雑なため、出発原料がひとつに限定されないことが多い。</p>

<p class="first m-b-00"><span class="red-bold">●高級アルコールの配合目的と効果効能</span></p>

<ol class="normal-text m-l-20">
<li>油性原料として化粧品に撥水性（はっすいせい）を与え、皮膚を保護する</li>
<li>乳化助剤としてはたらき、乳化製品の状態をより長く安定させる</li>
<li>製品の硬さを調節したり、種類によってはオイルの延びや感触をよくしたりもする（粘度調節）</li>
</ol>

<p>たくさんの原料について、一度に頭に入れるのはなかなか疲れますね...。だから、今回はコラムでちょっと息ぬき！ 私たち日本人がどんな風にお化粧してきたのかという歴史的なことを、原料の話も交えていろいろ見てゆきましょう。</p>

<p class="link"><a href="../../column/3000cosmetics/3030x01.html">おしえて！おそらさん「日本人って、どんな風にお化粧してきたの？」</a></p>]]>
        <![CDATA[<div class="text01">]]>
    </content>
</entry>

<entry>
    <title>ロウ類・炭化水素類</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://cosme-science.jp/3000cosmetics/3030cosme-materials/3030b.html" />
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    <published>2011-09-30T17:32:19Z</published>
    <updated>2011-10-03T06:24:09Z</updated>

    <summary>ロウ類と炭化水素類の種類と使用目的について。炭化水素が変質しにくいヒミツについても。</summary>
    <author>
        <name>yuzu</name>
        
    </author>
    
        <category term="TOPPAGE" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
        <category term="化粧品の原料" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://cosme-science.jp/">
        <![CDATA[<h2 id="wax">溶けにくく艶があって酸化しにくい<br />
化粧品作りにはロウが大活躍</h2>

<p class="first"><a href="../../words/ra/post-152.html">ロウ</a>（ワックス）とは<a href="../../words/ka/post-154.html">高級脂肪酸</a>と<a href="../../words/a/post-153.html">高級アルコール</a>が反応してできる、<a href="../../words/a/post-162.html">エステル</a>という種類の化合物。油脂と同じく、自然界からたくさんの種類が得られます。ロウというとロウソクやミツロウのような「常温で固体」のものをイメージしがちですが、実は液体（マッコウクジラ油、ホホバ油）や、軟膏状（ラノリン）のものもあります。</p>

<p>ロウは口紅、軟膏、クリームや乳液の大切な原料ですが、中でもスティック口紅はロウ抜きでは作れないとまでいわれます。それというのも、ロウはほかの油性原料とはかなり違う特性を持っているから。具体的には高融点（高温でも溶けにくい）、粘度（強い粘りがある）、光沢、抱水性（水分を抱き込む性質）、乳化性、抗酸化性（<a href="../../words/sa/post-160.html">酸化</a>に強い）など。確かに、どれも使用感のよいスティック口紅を作るために欠かせない条件ですよね。</p>

<p>これら独特の性質は、ロウを構成する高級脂肪酸と高級アルコールに、比較的多くの炭素（20～50くらい）が含まれることが原因といわれます。また、<a href="../../words/ya/post-52.html">遊離脂肪酸</a>や遊離高級アルコール、炭化水素、樹脂類などさまざまな成分が同居していることも関係しているとされます。</p>

<p>化粧品に使われる代表的なロウ類には以下のようなものがあります。（カッコ内は原料）</p>

<p class="first"><span class="red-bold">●植物性のロウ</span><br />
カルナウバロウ（カルナウバヤシ）、キャンデリラロウ（キャンデリラ）、ホホバ油（ホホバ）</p>

<p class="first"><span class="red-bold">●動物性のロウ</span><br />
オレンジラフィー油（オレンジラフィーという深海魚）、鯨ロウ（<a href="#note01">注1</a>）、ミツロウ（ミツバチの巣）、ラノリン（羊の毛）</p>

<p class="notes" id="note01">注1　鯨ロウは、最近はほとんど使用されない</p>

<p class="first"><span class="red-bold">●鉱物性のロウ</span><br />
モンタンロウ（褐炭）</p>

<p class="first m-b-00"><span class="red-bold">●ロウの配合目的と効果効能</span></p>

<ol class="normal-text m-l-20">
<li>製品にしっかりとした固さを与える素材（固化剤）であり、品質を安定させ使いやすくする<br /></li>
<li><a href="../../words/ya/post-164.html">揺変性（ようへんせい）</a>を与え、使用感をよくする</li>
<li>製品が低い温度で溶けるのを防ぎ、柔らかくなりすぎることによる不便を防ぐ</li>
<li>分子中に含まれる水をはじく成分（疎水性炭化水素鎖）によって、汗で落ちにくい膜を肌に作る</li>
<li>商品そのものや、塗ったときの見た目に光沢を与えることで商品価値を上げる</li>
<li>原料にある程度の固さを与え、製造時に扱いやすくする</li>
</ol>]]>
        <![CDATA[<div class="text01">
<h2 id="hydrocarbons">炭化水素って、なに？<br />
水と仲良くないのはどうして？</h2>

<p class="first">「<a href="../../words/ta/post-156.html">炭化水素</a>
」といわれても、どんなものかイメージが湧きにくいかもしれません。ですが、万能オイルとして人気のスクワランや薬局でおなじみの<a href="../../words/wa/post-161.html">ワセリン</a>
が炭化水素の仲間。意外と身近なアイテムなんですね。</p>

<p>化粧品に利用されるのは飽和炭化水素という種類ですが、この炭化水素は性質が非常に安定しています。分子そのものに電気的なかたより（<a href="../../words/ka/post-165.html">極性</a>）を持たないので電気的な反応が起こらず、酸化されやすい<a href="../../words/ha/post-59.html">不飽和結合</a>も持たず、揮発性もほとんどありません。スクワランの原料である「<a href="../../words/sa/post-58.html">スクワレン</a>」は不飽和結合を6個も持っているため非常に酸化されやすいのですが、あらかじめ<a href="../../words/sa/post-157.html">水添</a>
することで「スクワラン」となり、長いあいだ安定した品質を保つことができます。</p>

<p>炭化水素は文字通り炭素（C）と水素（H）だけでできています。分子の中に酸素（O）はひとつもありません。そのため水（H<span class="font-size-62">2</span>O）と似ているところがまったくなく、親水性もほぼゼロ。スクワランがウォータープルーフメイクのクレンジングにおすすめなのは、どちらも親水性が非常に低いという点が似ているのでよく混ざりあうからです。</p>]]>
    </content>
</entry>

<entry>
    <title>油脂</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://cosme-science.jp/3000cosmetics/3030cosme-materials/3030a.html" />
    <id>tag:cosme-science.jp,2011://8.2087</id>

    <published>2011-09-30T17:31:26Z</published>
    <updated>2011-10-03T05:34:08Z</updated>

    <summary>動植物から取れる油脂の種類や使用目的など。油脂の酸化を抑えるカギは「水素」にありました。</summary>
    <author>
        <name>yuzu</name>
        
    </author>
    
        <category term="TOPPAGE" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
        <category term="化粧品の原料" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://cosme-science.jp/">
        <![CDATA[<p class="first">動植物から採取した油（液体）と脂肪（固体）をひとまとめにして<a href="../../words/ya/post-150.html">油脂</a>と呼びます。分子の構造としては、グリセリン分子1個に<a href="../../words/sa/post-55.html">脂肪酸</a>分子が3個くっついたトリエステル（<a href="../../words/ta/post-53.html">トリグリセリド</a>）という形をしています。<a href="../../words/sa/post-58.html">スクワレン</a>のような炭化水素も「油っぽい」ので油脂と呼ばれることがありますが、油脂と炭化水素は化学構造も性質もまったく違います。</p>

<p>化粧品に使われる代表的な油脂には、以下のようなものがあります。（カッコ内は原料）</p>

<p class="first"><span class="red-bold">●植物性油脂</span><br />
アボカド油、アーモンド油、オリーブ油、ゴマ油、コムギ胚芽油、サフラワー油（紅花）、シアバター（シア）、ツバキ油、パーシック油（アンズやモモの種子）、ヒマシ油（トウゴマの種子）、ブドウ種子油、マカデミアナッツ油、ヤシ油、ローズヒップ油（野バラの種子）</p>

<p class="first"><span class="red-bold">●動物性油脂</span><br />
馬油、タートル油（アオウミガメ）、ミンク油、卵黄油</p>

<p class="first m-b-00"><span class="red-bold">●油脂の配合目的と効果効能</span></p>

<ol  class="normal-text m-l-20">
<li>肌や毛髪に柔らかさ・なめらかさを与える</li>
<li>油性の汚れを溶かし込んで肌から洗い流し、肌を清潔に保つ</li>
<li>肌をこする指や器具の滑りをよくしてマッサージ効果を上げる</li>
<li>肌に水をはじく膜（疎水性皮膜）を作り、有害物質が肌に入り込むのを防ぐ</li>
<li>外気が冷たくて乾燥しているとき、肌から水分が失われるのを防ぐ</li>
<li>紫外線吸収剤など、特殊な成分を溶かし込む</li>
<li>過脂肪剤として配合され、皮膚や髪を油分で保護する</li>
</ol>]]>
        <![CDATA[<div class="text01">
<h2 id="suiten">化粧品の酸化を防ぐ<br />
「すいてんの術」とは</h2>

<p class="first">油脂の中には、原料として使用する前に水素（H）を添加されるものがあります。このような油脂は「<a href="../../words/sa/post-151.html">水添（すいてん）油」「硬化油</a>」と呼ばれます。化粧品原料としては、硬化ヒマシ油が古くから知られています。</p>

<p>水添が必要なのは、<a href="../../words/ha/post-59.html">不飽和結合</a>が多いために<a href="../../words/sa/post-160.html">酸化</a>
が起きやすい油脂です。不飽和結合とは原子同士がお互いに2本以上の手を出しあって結合していること。油脂の場合だと炭素（C）同士が不飽和結合しているのですが、この結合はつながる力が弱くてすぐに酸素に割り込まれてしまいます（酸化）。</p>

<p>そのような油脂を化粧品に使いたいときはどうすればよいでしょう？ 答えは、酸素の割り込む余地をなくしてしまう、です。つながりの弱い不飽和結合をあらかじめ切ってしまい、そこに水素を持たせておけば酸素が簡単には割り込めなくなります。</p>

<p>硬化油にはイヤな臭いが軽いという利点もあります。酸化が抑えられるので酸化臭が出にくくなるんですね。さらに、水素を加えるとその油の融点（固体が液体になる温度）が上がって、液体から固形になることも臭い軽減に役立っています。臭いの原因物質は固体のときより液体のときのほうが空気中に出やすいためです。</p>

<p>硬化油は、食品としてはあまり摂取しないほうがよいといわれます。成分の中に「<a href="../../words/ta/post-159.html">トランス脂肪酸</a>
」という物質を含んでいて、この脂肪酸を大量に食べつづけると心疾患のリスクが高まるとされているのです。マーガリンやショートニングも硬化油で、それらを大量に消費する地域では規制も始まっています。</p>

<p>でも、化粧品原料として使う分にはそれほど気にする必要はありません。化粧品はお肌に乗せるものなので、それが心疾患リスクを上げるとは考えにくいからです。むしろ、酸化しやすい油脂を水添せずそのまま化粧品に配合するほうが、お肌にとってよくないといえます。</p>]]>
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    <title>化粧品の原料</title>
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    <published>2011-09-30T17:29:51Z</published>
    <updated>2011-09-30T17:45:56Z</updated>

    <summary>まずは化粧品原料全般についてざっくりと。使用目的や各種基準についても解説します。</summary>
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        <name>yuzu</name>
        
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        <category term="化粧品の原料" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
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        <![CDATA[<p class="first"><a href="../../words/ka/post-134.html">化粧品</a>を選ぶとき、なにに気をつけていますか？ さっぱり／しっとりなどの使用感、色や香り、容器の使い勝手...人によって基準はさまざまですが、まずは自分のお肌に合うかどうかが一番大事なこと。それを判断する大きな手がかりになるのが、原料です。</p>

<p>現在、国内で使われる化粧品原料は10000種を越えるといわれます（2011年10月現在）。1990年ごろには2500種くらいだったものが1997年ごろには約7000種になり、2000年には化粧品原料の規制緩和によって、さらに数が増えました。</p>

<p>原料に対するメーカーの姿勢も大きく変化しています。昔は国によって定められた原料の中から作りたい化粧品に合うものを選ぶことがほとんどでした。でも、今では目的に合う原料を一から開発しようとするメーカーが増えているのです。規制緩和によって作り手が自由に配合原料を決められるようになって、このような研究がより盛んになったんですね。</p>

<p>化粧品原料の主なものは<a href="../../words/ya/post-150.html">油脂</a>・<a href="../../words/ra/post-152.html">ロウ</a>類をはじめとする油性原料、<a href="../../words/ka/post-128.html">界面活性剤</a>、保湿剤、<a href="../../words/ha/post-122.html">防腐剤</a>、殺菌剤、<a href="../../words/sa/post-121.html">紫外線吸収剤</a>、酸化防止剤、色材類、香料などです。また、ビタミン、アミノ酸、ホルモン、天然抽出物などの特殊添加成分もあります。それらが、お肌をうるおす、使い心地や機能性を上げる、品質を安定させる、メイクアイテムの色数を増やす...など、さまざまなはたらきをしてくれています。</p>

<p>でも、「はたらき」だけで原料を選ぶわけにはゆきません。化粧品はお肌に毎日使うものなので、まず考慮されるべきは「安全性」です。そのため、化粧品メーカーは厚生労働省が定めた「<a href="../../words/ka/post-123.html">化粧品基準</a>」「<a href="../../words/ha/post-127.html">ポジティブリスト</a>」「<a href="../../words/na/post-126.html">ネガティブリスト</a>」（<a href="#note01">注</a>）などを厳格に守るのはもちろん、メーカーの自己責任において原料の安全性を厳しくチェックしています。</p>

<p>では、次のページから具体的な原料について見てゆきましょう。まずは、油脂やロウ類などの油性原料について。それぞれの原料名称は、化粧品の「表示名称」に使われる名前で統一してあります。</p>

<p class="notes" id="note01">注　これらのリストのほか、日本薬局方や食品添加物公定書に載っている原料も化粧品に使われることがある。</p>]]>
        <![CDATA[<div class="text01">]]>
    </content>
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    <title>分散・可溶化</title>
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    <published>2011-07-01T07:10:44Z</published>
    <updated>2011-07-01T07:15:37Z</updated>

    <summary>顔料を液体になじみやすくさせる。水に油を透明に溶かす。分散と可溶化のメカニズムについて。</summary>
    <author>
        <name>yuzu</name>
        
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        <category term="化粧品と界面活性剤" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://cosme-science.jp/">
        <![CDATA[<h2>リキッドファンデの絶妙な色<br />
分散の技術がお手伝い</h2>

<p class="first">粒状のものが、その粒とは形や性質が違うものの中にまんべんなく散らばっている状態（散乱）を「<a href="../../words/ha/post-138.html">分散</a>」と呼びます。粒が散乱するという点では<a href="../../words/na/post-137.html">乳化</a>と似ていますが、乳化は「液体」同士が混ざっているのに対し、分散は「形態が違うもの」同士が混ざっています。<a href="../../words/ha/post-70.html">日焼け止め</a>ミルクは<a href="../../words/na/post-144.html">乳液</a>（液体）の中に<a href="../../words/sa/post-75.html">紫外線</a>散乱剤（固体）の微粒子が分散していますし、ヘアスプレーは気体の中に液体の微粒子が分散しています。</p>

<p>化粧品でもっともよく分散される粒子といえば「<a href="../../words/ka/post-139.html">顔料</a>」です。カラーメイクの色づけや、紫外線散乱剤としてもおなじみですね。しかし、この顔料の大きさや重さ（比重）、水や油へのなじみやすさなどは種類によってバラバラ。それらすべてをムラなく分散させるため、<a href="../../words/ha/post-138.html">分散剤</a>としての<a href="../../words/ka/post-128.html">界面活性剤</a>が必要なのです。</p>

<p>たとえばリキッドファンデーション。もともと分離しやすい<a href="../../words/a/post-143.html">エマルション</a>に、さらに顔料という粒子を混ぜこまなければなりません。しかも顔料の重さ（比重）は種類によってさまざま。ただ混ぜるだけだとある顔料は容器の底に沈み、ある顔料は浮き上がってしまい、製品全体で一定の色合いが保てません。そこで、分散剤の出番です。顔料の界面に分散剤が取りつくと<a href="../../words/ka/post-129.html">界面張力</a>が弱まるので、顔料の表面が油や水となじみやすくなります。この「（油や水と）なじみやすくなる」現象を専門用語で「濡れやすくなる」と言いますが、濡れやすくなった顔料はエマルション内で浮きあがったり沈んだりせず、混ぜられたときの状態をそのまま保つことができます。封を切ったリキッドファンデーションの色が使い終わるときまで変わらないのは、分散の技術のおかげなのです。</p>

<h2>光を反射しないほど小さな粒に<br />
可溶化のヒミツとは？</h2>

<p class="first">油溶性ビタミンやエッセンシャルオイルが配合された化粧水。水溶性の原料入り化粧オイル。これらのアイテムの多くには「<a href="../../words/ka/post-140.html">可溶化</a>」の目的で界面活性剤が使われています。可溶化とは、ある液体に本来なら混ざらないはずの物質を、透明かつ均一に混ぜこむ技術のことです。</p>

<p>たとえば水溶性リキッドに油溶性成分と界面活性剤を加えると、油溶性成分は界面活性剤の作った極小サイズの囲い（<a href="../../words/ma/post-135.html">ミセル</a>）の中に取りこまれたり、吸着されたりします。このミセルはあまりにも小さいので目に見える範囲の光（波長の長い「可視光線」）をあまり反射できません。乳化で極小の粒になった物質も肉眼では見えませんが、それでも可視光線を反射するくらいには大きいので「白」という色を目で確認することができます。ところが可溶化のミセルはそれよりもっと小さい。そのため、ミセル内に取りこまれた油溶性成分も確認できなくなってリキッド全体が透明に見えるのです。</p>

<p>ただ、可溶化された物質は「ものすごく小さな粒」になったというだけで、完全に溶けたわけではありません。その証拠に、可溶化が行われた化粧水に<a href="../../words/sa/post-75.html">紫外線</a>ランプを当てると光の当たった部分が白く濁った筋になって見えます。これはホコリの舞う部屋に差した光がホコリに反射して筋になって見えるのと同じ現象で、<a href="../../words/ta/post-148.html">チンダル現象</a>といいます。化粧水中のミセルは可視光線をあまり反射しませんが、波長の短い紫外線は反射するので目に見えるのですね。これは可溶化が行われている化粧水かどうかを見分けるひとつの手がかりにもなります。</p>

<p>可溶化された化粧水かどうかを確かめるには、ビンごと軽く振ってみるという手もあります。液がさかんに泡だって、その泡がなかなか消えないようなら可溶化されている可能性大。ただし、<a href="../../words/sa/post-142.html">サポニン</a>などの天然界面活性剤を多く含む植物成分が保湿目的で配合されているような化粧水もあります。そういった場合もよく泡立つので、早合点しないよう成分欄をよくチェックしてくださいね。</p>

<p>界面活性剤が化粧品作りに役立つことは分かった。量も少しだし、そんなに神経質にならなくてもよいのかもしれない。でも、「界面活性剤不使用！」を売りにしているアイテムもあるし、やっぱり少しは気になる。化粧品における界面活性剤とのお付きあい、どのあたりで線引きすればよいのかもっと知りたい！</p>

<p class="link"><a href="../../column/3000cosmetics/3020x01.html">おしえて！おそらさん　　界面活性剤はどんなものに使われているの？</a></p>]]>
        <![CDATA[<div class="text01">]]>
    </content>
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    <title>乳化</title>
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    <published>2011-07-01T07:07:26Z</published>
    <updated>2011-07-04T04:56:57Z</updated>

    <summary>水と油を乳化して使用感＆機能性アップ。クリームより乳液の方が作りにくい、そのワケとは。</summary>
    <author>
        <name>yuzu</name>
        
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        <![CDATA[<div class="text01"><h2>「水と油」がなぜ混ざる？<br />
乳化の原理と界面活性剤
</h2>

<p class="first">水と油のようになじまない2つの液体。そのどちらかを極小サイズの粒にして、もう一方の液体中に均一に混ぜこむ技術が「<a href="../../words/na/post-137.html">乳化</a>」です。そして乳化してできたものが「<a href="../../words/a/post-143.html">エマルション（エマルジョン）</a>」。<a href="../../words/na/post-144.html">乳液</a>や<a href="../../words/ka/post-145.html">クリーム</a>のほとんどすべてがエマルションです。（<a href="#note1">注</a>）</p>

<p>実は、水と油を機械で強力にかき混ぜるだけでもエマルションらしきものは作れます。でも、かき混ぜるのを止めたとたん、水と油の<a href="../../words/ka/post-129.html">界面張力</a>がはたらいてあっという間に元通り。それを防ぐために使われるのが<a href="../../words/na/post-137.html">乳化剤</a>（<a href="../../words/ka/post-128.html">界面活性剤</a>）です。乳化剤によって界面張力を弱められた水や油は、性質の違う液体に混ぜこまれたままの状態をかなり長い間保つことができるのです。シンプルなヘチマ水や椿油などに加え、乳液やクリーム、ジェルなどバリエーション豊かな化粧品を私たちが楽しめるのも、乳化剤のおかげなんですね。</p>]]>
    </content>
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    <title>化粧品と界面活性剤</title>
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    <published>2011-06-30T10:57:37Z</published>
    <updated>2011-07-04T05:29:18Z</updated>

    <summary>「洗う」だけが仕事じゃないの？ 乳化、分散、可溶化、殺菌...界面活性剤のはたらきを知ろう。</summary>
    <author>
        <name>yuzu</name>
        
    </author>
    
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        <![CDATA[<p class="first">「<a href="../../words/ka/post-128.html">界面活性剤</a>」と聞くと、家事用の洗剤や洗顔フォームなどが思い浮かびます。界面活性剤は汚れを包みこんで浮かせるはたらきがあるので洗剤類によく使われるんですね。でもそのほかの製品、たとえば口紅やファンデーションにも界面活性剤が入っていることがあります。なぜでしょう？ 実は、界面活性剤は「洗う」ほかにもいろんな作用があって、それが<a href="../../words/ka/post-134.html">化粧品</a>の使用感向上に役立っているのです。</p>

<p>界面活性剤とは「物質の<a href="../../words/ka/post-146.html">界面</a>にはたらきかけて、本来はなじまないもの同士をなじませることができる物質」です。「界面」とはもの同士の境目のこと。完全に均一な液体・固体・気体（<a href="#note01">注</a>）が、同じく均一なほかのものとぴったりくっついたときにできます。たとえばコップの中で分かれた水と油の境目も界面です。これは液体と液体の界面ですが、液体と固体（例:カラミンローション内の化粧水とパウダー）、固体と固体（例:数種類の粉が混ざったボディパウダー）の界面もあります。また、気体と接している液体・固体の界面は特に「表面」と呼ばれます。</p>

<p>これらの界面には、界面の面積をできるだけ小さくしようとする「<a href="../../words/ka/post-129.html">界面張力</a>」がはたらいています。水の「<a href="../../words/ka/post-129.html">表面張力</a>」も界面張力の一種です。その界面張力を大きく弱めることができるのが、界面活性剤。界面張力が弱まると、「同じものでまとまろう」とする力がゆるみ、まわりのものとなじみやすくなります。化粧品作りでは多種類の原料をなじませる必要があるので、この作用はとても便利なのです。</p>]]>
        <![CDATA[<div class="text01">
<h2>界面活性剤の種類はいろいろ<br />
食べものにも入っています</h2>
<p class="first">界面活性剤には、「イオン性界面活性剤」と「非イオン性界面活性剤」の2つがあります。水に溶けたとき、分子の一部がイオンになるか、ならないか、で分けているのですね。そしてイオン性界面活性剤は、さらに「陽イオン性界面活性剤」「陰イオン性界面活性剤」「両性界面活性剤」に分けられます。ちなみに石鹸と、合成洗剤の多くは陰イオン性界面活性剤です。（編注：石鹸百科<a href="http://www.live-science.com/honkan/theory/" target="_blank">「界面活性剤とは」<img src="../../img/icon_newwin.gif" alt="別ウィンドウで開きます" class="iconewin" border="0" height="10" width="12"></a>）</p>

<p>天然の界面活性剤もあります。<a href="../../words/ra/post-141.html">レシチン</a>や<a href="../../words/sa/post-142.html">サポニン</a>などはその代表格。卵黄レシチンはマヨネーズ作りで有名ですね。また、界面活性剤のなかには食品添加物の認可を受けているものもあります。油と水を<a href="../../words/na/post-137.html">乳化</a>するはたらきを生かして、アイスクリーム、コーヒーフレッシュ、ホイップクリーム、ドレッシングなどを作るのに利用されます。
</p>]]>
    </content>
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    <title>化粧品とは　その２</title>
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    <published>2011-03-31T06:32:01Z</published>
    <updated>2011-03-31T06:34:45Z</updated>

    <summary>規制だらけの化粧品。これじゃお肌の改善なんて望み薄？　いいえ、実はそうでもないんです。</summary>
    <author>
        <name>yuzu</name>
        
    </author>
    
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        <category term="化粧品とは" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
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        <![CDATA[<h2>医薬品と化粧品のボーダーライン<br />
どうして越えてはいけないの？</h2>

<p class="first"><a href="../../words/a/post-131.html">医薬品</a>は、病気やケガを治療したり、予防・診断したりするため「一時的に」使うもの。その目的のためにはある程度の量を使わねばならず、時には苦しい副作用が出ることもあります。でも、それは病気やケガという大きなトラブルを解消するためには仕方ありません。そして症状が消えたら、医薬品の使用はストップします。医薬品の「効果」は健康な身体のはたらきを乱すものだからです。</p>

<p>それに対して<a href="../../words/ka/post-134.html">化粧品</a>は、健康な身体を清潔に保つ・美しく装うなどのため「日常的に」使うものです。そのようなアイテムに医薬品のような効果があったり、そのせいで副作用がしょっちゅう出たりすると困ってしまいますね。化粧品に劇的効果のある成分を配合できないのはこれが一番大きな理由です。また、肌トラブル時に化粧品を控えたほうがよいのも、「健康な身体に」使うのが前提だから。健康なときには平気な成分が、そうでないときには刺激になるかもしれないからです。</p>

<p>化粧品には劇的な効果が許されていないので、そのような宣伝も当然アウト。「シミ・シワを消す」「ニキビが治る」「アトピーに効く」などの宣伝をするとそれは誇大広告となり、<a href="../../words/ya/post-133.html">薬事法</a>違反に問われます。これは<a href="../../words/a/post-132.html">薬用化粧品</a>と呼ばれる<a href="../../words/a/post-132.html">医薬部外品</a>であっても同じです。</p>

<p>では、薬事法で許されている化粧品の効果効能はどこまでで、宣伝にはどんな表現を使えばよいのでしょう。それを、ページ下部に「化粧品の効果効能の範囲」としてまとめました。かなり厳しく制限されていることが分かりますね。ただ、意味が同じなら少しくらいは違う言い回しが認められることもあり、実際にはある程度弾力的に運用されているようです。</p>

<p>また、薬事法自体も時代の流れとともに少しずつ変わっています。たとえば、ビタミン剤やキズ消毒剤。昔は医薬品でしたが、今は医薬部外品のひとつ「<a href="../../words/sa/post-130.html">新指定医薬部外品</a>」となっています。<a href="../../words/ka/post-119.html">コエンザイムＱ10（ユビキノン）</a>も今では化粧品の成分として人気ですが、元々は医薬品のみに許された成分でした。</p>

<h2>医薬品じゃなくてもあなどれない<br />
化粧品の効果の可能性とは</h2>
<p class="first">化粧品には「<a href="../../words/ha/post-127.html">ポジティブリスト</a>（<a href="#note01">注1</a>）」と「<a href="../../words/na/post-126.html">ネガティブリスト</a>」という規制もあります。これも薬事法と同じく厚生労働省によって定められました。ネガティブリストは化粧品に使えない成分のリストで、ポジティブリストは配合量や用途が限られている成分のリスト（<a href="../../words/ha/post-122.html">防腐剤</a>、<a href="../../words/sa/post-121.html">紫外線吸収剤</a>、<a href="../../words/ta/post-120.html">タール色素</a>など）。たとえば防腐剤の<a href="../../words/ha/post-118.html">パラベン（パラオキシ安息香酸エステル及びそのナトリウム塩）</a>では、100g中の最大配合量(g)が合計量で1.0gとされており、それを越えることは許されていません。</p>

<p>このように、化粧品にはさまざまな規制がかけられています。身体に悪影響があるような成分が規制されるのは歓迎ですが、あまりに制限が厳しいのもなんだか...。お肌に効果がありそうな成分まで閉め出してしまわないでしょうか。</p>

<p>でも、その点についてはご心配なく。上記ネガティブリストに含まれず、ポジティブリストでも制限を受けていない成分なら、企業がその安全性を十分に確認した上で自由に化粧品へ配合できます（一部例外あり（<a href="#note02">注2</a>））。昔はそうではなかったのですが、2001年（平成13年）に薬事法が改正されてこうなりました。そして、これら自由に使える成分の中にはお肌の改善に役立つものがたくさんあるんです。</p>

<p>さらに、医薬品用の成分でも制限つきで使えるものがあります。それは「<a href="../../words/sa/post-125.html">承認化粧品成分</a>」。2001年4月1日の薬事法改正以前から化粧品に使うことを許されていた成分です。</p>

<p>医薬品の成分でも上限付きなら使えるものもある。それ以外の成分にも効果が見込めるかもしれない（そのように宣伝はできませんが）。化粧品もそんなに捨てたものではなさそうですね。</p>

<p>また、近年は化粧品のセラピー効果も広く認識されるようになってきました。化粧品でキレイになると気分が明るくなる。すると<a href="../../words/ma/post-67.html">免疫</a>力もあがり、身体機能もアップするというケースです。これは化粧品そのものではなく、化粧品で「キレイになる」ことが身体によい効果をもたらしたといえます。</p>


<h2>自分にぴったりの化粧品を選びたい<br />
そのために気をつけることとは？</h2>

<p class="first">シミやシワ、ニキビや肌荒れに効果あり！ な化粧品があると嬉しいけど、どうやらそれはNGのよう。であれば「治る！」などの誇大広告をする製品は使いたくない。でも薬事法の定めた効果効能の一覧と表現が違うからといって、すぐに誇大広告と決めつけることもできない。</p>

<p>それに、医薬品の成分以外にもお肌によいものがあるかもしれない。そういう成分入りの化粧品はお肌に効く可能性がある。ただ、実際にそうであっても宣伝はできないからぱっと見では分からない。</p>

<p>なんだかややこしいですね。結局のところ、化粧品にはどこまでのことを期待できるのでしょうか。そして、よい化粧品を選ぶためにはなにを手がかりにすればよいのでしょう。</p>


<p class="notes" id="note01">注１　タール色素は「医薬品等に使用することができるタール色素を定める省令」に記載されているものが化粧品に使用できる。</p>

<p class="notes" id="note02">注2　化審法によって定められている「第一種特定化学物質」「第二種特定化学物質」などは化粧品に配合できない。</p>

<p class="link"><a href="../../column/3000cosmetics/3010x01.html">おしえて！おそらさん　上手な化粧品の選び方とは？</a></p>]]>
        <![CDATA[<div class="text01">]]>
    </content>
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    <title>化粧品とは</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://cosme-science.jp/3000cosmetics/3010about-cosme/3010.html" />
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    <published>2011-03-31T06:28:30Z</published>
    <updated>2011-03-31T06:30:27Z</updated>

    <summary>化粧品は「効いちゃダメ」ってホント？ その理由は？ 意外に知らない化粧品の素顔について。</summary>
    <author>
        <name>yuzu</name>
        
    </author>
    
        <category term="TOPPAGE" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
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    <category term="化粧品" label="化粧品" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#tag" />
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://cosme-science.jp/">
        <![CDATA[<p class="first">「<a href="../../words/ka/post-134.html">化粧品</a>」と聞いて、思い浮かべるアイテムはなんですか？ まずはメイク用品のマスカラや口紅、アイシャドウ...ファンデーションや化粧下地もそうですね。あと、化粧水やクリーム、美容液などの基礎「化粧品」が浮かぶ方も多いでしょうか。</p>

<p>では、それらの化粧品にあなたはなにを期待しますか。メイク用品なら、やっぱりキレイになれること。流行の色や質感もほしいし、基礎化粧品だったら自分の肌に合うことがまずは一番。その上で、もっとお肌によいこと、たとえばニキビや肌荒れに効き目があったりすると嬉しい。</p>

<p>でも、肌トラブルのあるときは化粧品を控えるようにと言われます。メイク用品は分かりますが、お肌を整えるための基礎化粧品までダメなのはなぜ？　肌トラブルを治すのもスキンケアのうち...のようにも思えるのですが。</p>

<p>そもそも「化粧品」とは一体何なのでしょう。なんのために使い、お肌にどんなはたらきかけをするものなのか。そのためにどのような成分が配合されているのか。1度、きちんとしたことを知っておきたいですね。</p>]]>
        <![CDATA[<div class="text01">
<h2>メイクやスキンケアだけでなく<br />
石鹸や歯磨きも実は化粧品！</h2>
<p class="first">私たちが普段お店で目にする化粧品は「<a href="../../words/ya/post-133.html">薬事法</a>」という法律で管理されています。どんなアイテムが化粧品として販売できるのか、化粧品に使える成分と使えない成分、製造方法や工場の構造設備、製品の宣伝文句に至るまで、さまざまなことがこの法律で決まっています。</p>

<p>では、まず「化粧品とはなにか」について見てゆきましょう。薬事法では、メイクやスキンケア用品、ボディケアやヘアケア用品、香水や石鹸などが「化粧品」とされています。意外なところでは歯磨きペースト、バスソルトも化粧品。ただし、石鹸は「化粧石鹸」のみが化粧品扱い。洗濯やキッチンで使う家事用や雑貨扱いの石鹸は化粧品とはみなされません。「薬用」歯磨きも<a href="../../words/a/post-132.html">医薬部外品</a>であって、化粧品ではありません。</p>

<p>数あるアイテムのうち、どんなものが化粧品でどんなものがそうでないのか、詳しくは以下のリンク先で確認してくださいね。</p>

<p>参照：<a href="http://www.cftc.jp/kiyaku/etc_1.htm" target="_blank">化粧品公正取引協議会　化粧品の種類別名称<img src="../../img/icon_newwin.gif" alt="別ウィンドウで開きます" class="iconewin" border="0" height="10" width="12"></a></p>]]>
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    <title>爪のトラブルとネイルケア</title>
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    <published>2010-07-30T07:15:29Z</published>
    <updated>2010-08-02T03:12:54Z</updated>

    <summary>キレイな爪を保つ秘訣とは。ネイルケアの基本やトラブル対処法、健康状態と爪との関わりについて</summary>
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        <name>honten</name>
        
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        <![CDATA[<h2>美ネイルは1日にして成らず<br />
こまめに水分＆油分を補給して</h2>
<p class="first">健康な爪は薄いピンク色。表面はなめらかでツヤと弾力があります。この美しさを支えているのは、爪に通常12～16％含まれる水分。ネイルプレートと密着している皮膚を<a href="../../words/sa/post-110.html">爪床（そうしょう）</a>と呼びますが、ここから爪に水分が送られています。</p>

<p>爪の水分量はまわりの湿度によっても大きく変わります。その変化の幅は5～24％くらい。たとえばお風呂上がりには水分を吸っていつもより柔らかくなり、逆に冬の乾燥期には爪も乾いて硬くなります。</p>

<p>爪の水分量が不足するとどうなってしまうのでしょう。</p>

<p>まず、表面のツヤと弾力がなくなります。そして強度も下がり、先端部が割れたり裂けたりするように。たとえば「<a href="../../words/na/post-109.html">二枚爪</a>」は爪の先が層状に薄く剥がれるトラブルですが、これも爪の水分不足が主な原因です。もともと、爪の一番先の白い部分（<a href="../../words/ya/post-108.html">遊離縁</a>）は爪床と接していないので水分が不足しがち。そのため乾燥によるダメージが現れやすいのですね。（爪床、遊離縁については、「<a href="../../2000hair/2010hair-structure/2010f.html">爪のしくみとはたらき</a>」左下のイラストもご参照ください。）</p>

<p>爪の水分不足は、脱脂によっても起こります。爪の<a href="../../words/sa/post-60.html">脂質</a>が減ると水分を保つはたらきも悪くなるからです。たとえばネイルカラーの除光液。脱脂作用のある有機溶剤を含んでいるため、使いすぎると爪を傷めます。合成洗剤や石鹸なども脱脂作用がありますが、一般家庭の家事くらいなら爪にダメージが出ることはありません。でも、美容師やクリーニング師など職業的に洗浄剤を扱う人は気をつける必要があります。</p>

<p>美容業やクリーニング業、飲食業ではアルカリ性の洗浄剤や有機溶剤を多く取り扱います。そのような仕事をする人の爪に現れやすいのは「<a href="../../words/sa/post-104.html">爪甲剥離症（そうこうはくりしょう）</a>」というトラブル。爪のケラチン質がアルカリによって変質し、ネイルプレートの一部が爪床から浮いてその部分が黄白色に変色するのです。これも、爪が脱脂されていたり水分不足だったりすると症状が進みやすくなります。</p>

<p>爪は、1度傷むと「治す」ことはできません。髪と同じく爪も死んだ組織の集まりだからです。そのため、毛髪と同じくダメージ予防が何より大切です。</p>

<p>もっとも手軽で効果の高い予防法は、クリームを塗ること。クリームは乳化された油分と水分がバランスよく配合されているので爪の保護にうってつけです。ネイルカラーや除光液、洗剤や石鹸を使ったあとは、クリームを塗って水分と油分を補給しましょう。空気が乾燥しているときも、クリームを塗り込んでマッサージ。専用のネイルクリームがないときは、ハンドクリームでもOK。手にクリームを塗るときに、一緒に塗る習慣を付けるとよいですね。</p>

<h2>爪を見れば健康が分かる？<br />
体調管理とネイルケア</h2>
<p class="first">水虫といえば皮膚病の一種というイメージですが、実は爪も水虫になります。その名もズバリ、「<a href="../../words/ta/post-106.html">爪水虫（爪甲白癬）</a>」。これは皮膚に水虫を引きおこす<a href="../../words/ha/post-105.html">白癬菌</a>が爪に入り込んで起こる感染症。ネイルプレートが黄白色や黒色になり、表面はざらついてデコボコに、爪全体が肥大してボロボロと崩れるなどの症状が出ます。</p>

<p>爪水虫になりやすいのは、すでに水虫にかかっている人。けれど、今は水虫でなくても栄養の偏りや疲れなどで抵抗力が下がると、新たに感染しやすくなります。もしも疑わしい症状が出たら、できるだけ早く皮膚科を受診しましょう。爪水虫はこじらせるとなかなかやっかいな病気ですが、早期なら比較的簡単に治すことができます。</p>

<p>栄養の偏りや体調不良、精神的ストレスが爪に直接トラブルをもたらすケースもたくさんあります。たとえば、<a href="../../words/sa/post-107.html">匙状爪（さじじょうづめ・スプーンネイル）</a>。指先に力を込める職業の人に多く見られますが、鉄分欠乏性貧血によっても起こります。また、爪の色が不自然に白く濁ってきたら、それは肝硬変や糖尿病のサインかもしれません<a href="#kome1">（注1）</a>。爪の様子が明らかに以前と違うときは、そのほかにも身体的な不調が出ていないかどうかチェックしましょう。何か思い当たることがあるなら、早めに病院に行くようおすすめします。</p>

<p>キレイな爪を保つには、毎日の食生活も大切。爪は髪と同じくケラチン質でできているので、毛髪に良いとされている食品は爪にも良いと考えられます。具体的には良質の動物性タンパク質と、ビタミン類。ミネラルのような微量栄養素もしっかり摂りましょう。デザートには<a href="../../words/ka/post-7.html">コラーゲン</a>豊富なゼラチンを使ったゼリーもおすすめですよ。</p>

<p>爪によい食品について詳しくは、「<a href="../../column/2000hair/2010x03.html">気になる抜け毛や女性の薄毛対策って？</a>」の「<a href="../../column/2000hair/2010x03.html#checkpoint">髪の発育に必要な栄養素を含む食品類</a>」を参照してください。ストレスが身体に与える影響とその対策については「<a href="../../column/1000skin/1020x04.html">ストレスとお肌の関係、もっと詳しく知りたい！</a>」をどうぞ。</p>

<p class="notes" id="kome1">注1　心身の異常が原因で起きる爪の変形は、すべての爪に同じように現れます。一部の爪だけに集中して異常が出ることはありません。</p>]]>
        <![CDATA[<div class="text02">]]>
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    <title>爪のしくみとはたらき</title>
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    <published>2010-07-30T07:06:10Z</published>
    <updated>2010-08-02T03:10:19Z</updated>

    <summary>甘皮ケアってキケンなの？ネイルケア前に知っておきたい爪の成り立ちや成分、役割について解説</summary>
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        <name>honten</name>
        
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        <![CDATA[<p class="first">爪のお手入れ（ネイルケア）、どんな風にしていますか？ ネイルファイル（爪やすり）で形を整え、ネイルカラーの邪魔になる<a href="../../words/a/post-117.html">甘皮</a>をスティックで押してカットして...でも、ちょっと待って。実はこの甘皮ケア、爪の健康のためには全くオススメできないんです。</p>
<h2>ネイルケアの常識・非常識<br />
甘皮ケアに潜むキケンとは</h2>
<p class="first">甘皮の下には<a href="../../words/sa/post-116.html">爪母（そうぼ・ネイルマトリクス）</a>という組織があります。これは新しい爪の製造ラインのようなもの。甘皮は、ネイルマトリクスをおおって外部の刺激から守っているのです。その大事なガード役を取ってしまうと、できたての柔らかい爪が無防備になるだけでなく、ネイルマトリクスそのものも刺激にさらされやすくなります。刺激によってネイルマトリクスが傷つくと、治るまでは正常な爪が作れなくなる恐れもあります。</p>
<p>さらに、甘皮ケアでできた小さな傷から細菌が侵入し、<a href="../../words/ha/post-115.html">ひょう疽（ひょうそ）</a>を招くこともあります。ひょう疽は強い炎症と痛みを伴うとても辛い病気。悪化するとネイルマトリクスが破壊されることもあります。そうなると爪が一生変形したままになるかもしれません。</p>
<p>このように、甘皮には大事な役目があるのでできるだけ取らないほうが体のため。もしも取りたいのなら、手やケア用品を清潔に保って充分に注意しながら作業してください。</p>]]>
        <![CDATA[<div class="text02">
<h2>10日で1ミリ伸びる爪<br />
その役割と成り立ちは？</h2>
<p class="first">私たちが通常「爪」と呼び、爪切りで切ったり<a href="../../words/na/post-114.html">ネイルアート</a>を施したりする部分は<a href="../../words/sa/post-113.html">爪甲（そうこう・ネイルプレート）</a>といいます。そして、ネイルプレートが皮膚の下に入り込んだ、爪の根元部分が<a href="../../words/sa/post-112.html">爪根（そうこん・ネイルベース）</a>。新しい爪を作り出すネイルマトリクスもここにあります。</p>

<p>ネイルプレートの根元、甘皮のあたりに白く透けて見えるのは、<a href="../../words/sa/post-111.html">爪半月（そうはんげつ）</a>。半月状をしているのでこの名があります。爪半月は、まだ完全に角化していない、できたての爪の一部。昔は「爪の半月が大きいほど健康」などと言われたものですが、これは医学的に根拠のない俗説。爪半月が小さくても（あるいは全く見えなくても）特に心配はいりません。</p>

<p>爪の成分は毛髪と同じ<a href="../../words/ka/post-3.html">硬ケラチン</a>。ネイルマトリクスの<a href="../../words/sa/post-116.html">爪母細胞（そうぼさいぼう）</a>が分裂してできた新しい爪が、古い爪を指先に押し出すようにして伸びてゆきます。伸びる速度は平均して1日0.1～0.15mmくらい。でも、季節や体調、個人の体質によっても違ってきます。</p>

<p>爪の伸び方が早いのは冬よりも夏、年配者よりも若い人。そして栄養状態がよいとき。妊娠しているときは、そうでないときと比べて伸びが遅い傾向があります。また、足の爪は手の爪より伸びが遅く、その速度は手の爪の2分の1くらいといわれます。</p>]]>
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    <title>男性型脱毛症</title>
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    <published>2010-03-31T19:00:04Z</published>
    <updated>2010-07-30T08:15:13Z</updated>

    <summary>実は女性にもおこる「男性型」脱毛症。その発症のしくみと対策を解説します。</summary>
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        <![CDATA[<p class="first">「若年性脱毛症」「壮年性脱毛症」「若ハゲ」などとも呼ばれる男性型脱毛症。実は女性でも発症することがありますから、しっかりチェックしましょう。</p>

<h2>男性型脱毛症の特徴と<br />
その2大要因とは？</h2>
<p class="first">男性型脱毛症は、その名の通り男性に多く見られます。病気やケガなどの理由がないのに、頭頂部や前頭部の髪が徐々に細く短くなり、少しずつ抜け続けるのが特徴。発症する年齢には個人差があり、早い人だと17歳からというケースもあります。</p>

<p>直接の原因は、<a href="../../words/ha/post-101.html">ヘアサイクル</a>の「成長期」が短くなってしまうこと。成長期が短いと、髪が充分に育たないまま抜け落ちます。すると、まだ成熟しきっていない毛根で次の髪を育てなければなりません。そのような毛髪は細くて弱いことが多く、また早々と抜けてしまいます。こうした悪循環を繰り返すうち、その毛根からは髪が生えなくなるか、生えてもうぶ毛程度ということになるのです。</p>

<p>これがなぜ「男性型」なのでしょう。それは、男性ホルモンの一種<a href="../../words/ta/post-95.html">テストステロン</a>がこの脱毛症の一因だからです。つまり「頭皮が脂っぽい」「ヒゲや胸毛など体毛が濃い」など、男性ホルモンの影響が強い「男らしい」体質の人が発症しやすいのですね。「男性型脱毛症は遺伝する」といわれるのは、このような「体質」が受け継がれやすいということです<a href="#kome1">（注1）</a>。</p>

<p>ただし、テストステロンだけではそれほど髪は抜けません。テストステロンに<a href="../../words/number/alpha.html">5α-リダクターゼ</a>という酵素が係わることで、脱毛の症状が大きく進んでしまうのです。この酵素には皮脂腺で主に見られる1型と、毛乳頭に現れる2型があり、脱毛に関係するのは主に2型のほうです。</p>

<p>男性型脱毛がどのようにして起こるのか。それについては諸説ありますが、今のところ有力なのは以下のような考え方です。</p>]]>
        <![CDATA[<div class="text02">
<p class="first">まず、血中のテストステロンが毛乳頭の毛細血管から毛乳頭細胞に取り込まれます。そして5α-リダクターゼの影響を受けてジヒドロテストステロン（DHT）というホルモンに変化。毛乳頭細胞内には男性ホルモンのレセプター（受容体）があるのですが、DHTはそのレセプターに結合する力がテストステロンよりとても強いのです。</p>

<p>DHTが結合した毛乳頭は毛母細胞の分裂を妨げる物質を作り出してしまい、そのため毛母細胞はなかなか増殖できなくなります。その結果、髪も成長できないまま抜けてしまうのです。</p>

<p>2型の5α-リダクターゼが現れるのは、主に前頭部や頭頂部。脱毛に2型ほど強くは関与しない1型は側頭部や後頭部で見られます。</p>

<p>脱毛が額や頭のてっぺんから始まり、頭の横や後ろには髪が残っていることが比較的多いのは、これが理由です。この5α-リダクターゼも人によって分泌量が違い、男性ホルモンと同じく遺伝的な要素が強いといわれます。</p>]]>
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